まずは、BASE/ベイスの株価チャートをご覧ください。
コロナ禍の2020~2021年にかけては、高い水準を保っていましたが、
現在は上場まもないころの株価まで下落してしまいました。
- 同社はこの期間どんなことが起きたのでしょうか?
- なぜ株価がここまで低い/安いのでしょうか?
- そして今後の将来性はどうなのでしょうか?
このブログでは、そんな疑問を一気に解決いたします。ぜひ最後までお読みください。
ちなみに、Eコマース関連として、メルカリについても詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
2022年7月15日時点で、BASEの株を買うには、3.4万円もの資金が必要となります。
そこで、3万円の1/100の金額=1株から買う方法が、この「LINE証券」です。
使い方もスマホアプリでサクサクでき、ストレスがありません。
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【目次】
- はじめに
- BASE/ベイスについて
- BASE/ベイスの株価はなぜ安い/低いのか
- BASE/ベイスの将来性は?
- BASEの事業リスク
- BASEのアナリスト格付けレーティング
- BASE/ベイス Youtube動画のご紹介
BASE/ベイスについて
BASE/ベイスの企業情報
本社所在地 | 東京都港区 |
業種分類 | 情報・通信業 |
設立年月日 | 2012年12月 |
上場年月日 | 2019年10月 |
決算 | 12月末日 |
従業員数(連結) | 236人 |
BASE/ベイスの事業内容
BASEは、個人、小規模事業者向けECプラットフォーム『BASE』を運営しています。
店舗売上連動の利用料が収入源となっています。
また、セグメントは以下2つに分かれており、それぞれの売上高は以下のようになっています。
- BASE事業
- PAY事業
【1. BASE事業】
誰でもかんたんにデザイン性の高いネットショップを無料で作れるサービスを、展開しています。
【2. PAY事業】
Webサービスやネットショップにクレジットカード決済をかんたんに導入できるサービスを展開しています。
BASEの外部市場環境
市場規模も、足元の状況からすると非常に大きいものがあります。
- 足元:3,000億円
- 月額無料プランのターゲット:2兆円
- 月額有料プランのターゲット:8兆円
株価関連情報/株価チャート(2022年7月15日時点)
まずは、株価関連情報です。
割高・割安を計る指標になる「PER」は、赤字のため非表示となっています。
続いて株価です。
直近1年間の株価は、2021年10月ごろに急落して、それ以降も下落が続いています。
この理由はのちほど説明いたします。
BASE/ベイスの平均年収
同社の平均年収は、会社四季報によると「600万円」となっています。
上場しているEコマース系企業としては、この年収は平均的な水準といえます。
次に、従業員の口コミが閲覧できるサイト「openwork」というサイトがあります。
これによると、同サイトに投稿した従業員の平均年収も、600万円や700万円の投稿があり、おおむね一致しています。
BASE/ベイスの採用状況
同社は連結で、236名の社員数がいます。
IT業界であることから、全従業員の半分以上はエンジニア職が占めるのでは、と想定されます。
実際に、BASEの採用サイトを見ると、このように様々な職種を募集しています。
このサイトから直接の応募もできますが、より合格確率をあげるには、以下のエージェントに相談した上で、応募することがオススメです。
無料なので、是非お気軽に利用してみてください。
・パーソルキャリア(画像クリックするとページが開きます)
BASE/ベイスの株価はなぜ安い/低いのか
一言でいうと、「競合が強すぎて成長性が期待できない」ためです。
①競合企業との比較
まず、同社の競合状況を見てみると、
国内ではSTORES、海外ではShopify、といった大手企業が名を連ねています。
そこで、売上規模を比較してみましょう。
STORESは未上場のため財務情報が分かりません。一方、Shopifyは上場しているため情報がわかります。
それぞれ、直近の第一四半期実績を比較するとこのようになります。
BASEがだいぶ小さく見えてしまいますね。。。
あわせて、彼らのEコマース支援サービスは、それぞれのメイン事業であることが非常に厄介です。
例えば、様々な事業を展開している中の一つとして、Eコマース支援サービスを展開していれば、投入される経営リソースも限られるため、そこまでの脅威ではないです。
ですが、メイン事業ゆえに、経営資源も惜しみなく投入してきますので、どうしてもその比較で劣ってしまいます。
②メルカリShopsの新規参入
つぎに、近年非常にインパクトがあったのが、メルカリによる同類サービスの新規参入です。
メルカリは「メルカリShops」というサービスを2021年10月に本格開始しました。
このメルカリShopsは、個人事業主・個人問わず自分のお店を持つことができ、メルカリ内で商品をかんたんに販売できるサービスです。
もともと、メルカリとBASEは、同じEコマース同士であるものの、サービス形態が異なるため、顧客が被ることはありませんでした。
しかし、メルカリShops開始により、「Eコマースでお店を出店したい」というユーザーの奪い合いがはじまってしまいました。
厳密には、メルカリShopsにもBASEにもどちらも出店するユーザーは一定数いると思います。
ただ、ゆくゆくは売れ行きの良い方に集約されてもおかしくはなくその場合、メルカリの集客力は大きな脅威となります。
ちなみに、BASE社の説明資料では、ShopifyやメルカリShopsは大企業向けであり、BASEとは棲み分けができているような説明となっています(下記図)。
しかし、本当にそうでしょうか?
メルカリ自体が個人ユーザー向けを対象としたサービスで、個人顧客に多くの基盤があります。
加えて、メルカリShopsのサイトをみても、このように個人や個人事業主ももちろん対象にしたうたい方なので、確実にBASEの競合といえるでしょう。
BASE/ベイスの将来性は?
結論からいうと、今のままでは将来性は「低い」と考えます。
要因は次の2点です。
- 赤字体質
- 売上成長鈍化
1.
BASEは現状赤字です。
これは多額の広告宣伝費と、大口顧客獲得のための人件費や外注費に注ぎ込んでいるからです。
これらの費用を抑えれば、P/Lとしてはそれなりの業績が出ると思います。
ですが、そうしてしまうと成長性という観点では、ますます物足りなくなるでしょう。
2.
実は、すでに成長が鈍化してきていることが確認できます。
直近の業績を見てみましょう。
こちらの表は、四半期ごとの売上高推移です。
最新の決算は2022年度12月期の第1四半期です。
売上高は前年の第1四半期と比べると、+12.3%増加しています。
増加は良いことですが、BASEのようなグロース企業の増加率が、+12.3%しかないというのは、正直かなり物足りないです。
ましてや、先にとりあげた広告宣伝費などを注ぎ込んでいるにも関わらずです。
おまけに、BASE事業にいたっては、前年比+5.5%しか伸びておらず、厳しい状況です。
BASEの事業リスク
BASEのアナリスト格付けレーティング
2022年にはいってからの格付け推移です。
どの証券もレーティングは2・中立ですが、軒並み目標株価を下げています。
この要因は、2022年の世界的なグロース銘柄への逆風の影響も、たぶんにあるでしょう。
【最後に】
今回のBASE/ベイス特集、いかがでしたでしょうか?
株式銘柄を分析/管理する上で、下記ブログで紹介している"無料"ツールがとても役立ちます。
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