今回は、株式会社ベイカレント・コンサルティング/BayCurrent(以下、ベイカレント)を特集していきます。
現在、プライム市場の上場企業の中でも、最も勢いのある銘柄の一つです。
特にここ数年で急速に株価を伸ばしてきています。
今流行の「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を推進する企業でもあります。
ちなみに、実は私、過去の転職活動時に、ベイカレント社から内定を頂いたことがあります。
そのため、同社については他の投資家/ブロガーよりも、内情がある程度わかっていますので、その辺も詳しくご説明します。
当時は本社がまだ虎ノ門ヒルズではなく、新宿NSビルにありましたが、その時から、提示年収は競合他社よりも高かったです!
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【目次】
- ベイカレント・コンサルティング/BayCurrentの株価推移・時価総額
- ベイカレント・コンサルティング/BayCurrentの企業概要・業績
- New!ベイカレント・コンサルティング/BayCurrentの最新決算内容(2022年4月14日発表)
- 上場競合他社との時価総額比較
- なぜベイカレントの株価が急騰/上昇しているのか① 〜営業力
- なぜベイカレントの株価が急騰/上昇しているのか② 〜低価格
- なぜベイカレントの株価が急騰/上昇しているのか③ 〜高年収
- 時価総額1兆円に達するのはいつか?
- 格付けレーティング
- まとめ ~ベイカレント・コンサルティング/BayCurrentはDX銘柄の本命
- Youtube動画のご紹介
ベイカレント・コンサルティング/BayCurrentの株価推移・時価総額
ベイカレントは2016年に上場しました。
現在は、最上位市場であるプライム市場に属しています。
上場後数年間の株価は横ばいでしたが、2019年から2020年にかけて角度が急速に右肩上がりになっています。
ただ、2021年9月の62,100円をピークに、同社だけでなく日米のグロース銘柄全体に逆風が吹いたため、
2022年4月15日現在は、40,000円前後で推移しています。
時価総額は6,115億円です。
また、株価に関する参考指標を載せておきます。
こちらは2022年5月6日時点での指標です。
時価総額 | 6,542億円 |
発行済株式数 | 15,541,141株 |
配当利回り(会社予想) | 0.71% |
1株配当(会社予想) | 300.00 |
PER(会社予想) | 35.04倍 |
PBR(実績) | 15.50倍 |
EPS(会社予想) | 1,201 |
BPS(実績) | 2,715 |
最低購入代金 | 4,210,000 |
単元株数 | 100株 |
年初来高値 | 49,100 |
年初来安値 | 35,150 |
ベイカレント・コンサルティング/BayCurrentの企業概要・業績
会社概要
創業は1988年3月25日と、意外と古い会社です。
いわゆる、総合コンサルティングファームです。
最近では「和製アクセンチュア」と言われることもよくあります。
2021年8月時点の従業員数は4,020名、本社は虎ノ門ヒルズにあります。
事業内容
コンサルティングのサービス内容として戦略、オペレーション、デジタル、テクノロジーがあります。
いわゆる「総合系コンサルティングファーム」です。
元々の創業がITコンサルティングや業務コンサルティングのため、お客さんの割合はオペレーション、デジタル、テクノロジーに多いです。
ですが、近年は戦略コンサルティングも含め、様々な企業からコンサルタントを引っ張ってきており、人材の層を強固にしています。
経営陣もマッキンゼー、ボストンコンサルティングの出身の方も多いです。
また、日本最大級の総合コンサルティング会社というのを打ち出しているだけあって、実際のサービス事例もかなり幅が広いです。
業績
過去数年の業績を見ると、売上利益ともに大きく上昇しているのが、よくわかります。
2022年2月期の予想値も、前年比で+約20%成長する見込みを出しています。
しかも、かなり保守的に出された数字なので、どこかのタイミングで上方修正してくると思われます。
また、第1四半期の決算が先日出ましたが、売上前年同期比がプラス33%と、上の表の年間での予想成長率プラス20%弱を大きく超えてきています。
利益に至っても60%以上の成長と、通期予想を早いタイミングで達成してしまうのが見えるため、株価が買われている流れになっています。
New!ベイカレント・コンサルティング/BayCurrentの最新決算内容(2022年4月14日発表)
同社は2022年4月14日に、通期決算発表を行いました。
相変わらず、すごい好決算です。
通期決算のサマリ
- 売上は+34%、利益は+50%超で着地(前年比)。
コロナ禍のDX需要に加えて、「サステナビリティ」需要が急増。 - 今期の増配と、2022年5月の自社株買いを発表。
(経営陣から見て、最近の株価は安すぎとの見解か?)
ですが、決算発表翌日は、株価が▲8%も下落しました。
この理由は以下のように、今期の業績予想が、あまり高くない成長率に抑えられているからでしょう。
およそ+20%の成長率なので、確かに前期に比べれば物足りないです。
しかし!、ベイカレント社の予想は、実は毎回非常に保守的です。
その証拠に、ちょうど1年前の業績予想を振り返りましょう。
【2022年2月期 期初発表時の業績予想】
こちら2022年2月期の期初予想を見ると、およそ+20%弱の成長率となっています。
2023年3月期の業績予想とほぼ同じ成長率ですね。
ですが、今回2022年2月期の実績着地がどうだったかと言うと、再度掲載しますが、この大幅な成長率です。
現在もDX等各種ビッグテーマでのコンサルティング需要は活況なことから、2023年2月期も予想を大きく上振れる可能性が高いとみています。
上場競合他社との時価総額比較
ベイカレントの競合他社を、下の表にまとめました。
【野村総合研究所】
1位は野村総合研究所です。
こちらはかなり規模が大きく、上場公募時点ですでに5,000億円近くの時価総額がありました。
野村グループということもあり、セブン&アイや大手証券会社関係など、小売や金融関係の大規模なシステム開発を多く扱っております。
上場初値での時価総額は6,608億円となり、直近はDX銘柄に関連のため業績も非常に良く、2021年7月時点では2兆1,900億円の時価総額となっています。
【ベイカレント・コンサルティング】
2016年上場した時の公開時価総額は324億円、初値時価総額は303億円と、初値が公募割れしていました。
一般的に、公募割れする理由としては、上場時のサイズが大きい、上場時に放出する株数が多いなどの要因で初値が下がってしまうことがあります。
しかしそこから、直近2年くらいで急上昇したこともあり、2021年7月現在は6,667億円の時価総額になっています。
上場してからその差なんと20倍以上です!ダブルテンバガー!
数年でここまで伸ばしている会社はかなり稀ですが、それだけ成長力が評価されていると考えられます。
【フューチャー】
同社は2000年前後で上場したITコンサルの走りみたいな企業です。
ただ足元を見ると、割と業績、時価総額ともに横ばいです。
ベイカレントとは対象的に、市場の期待にはあまり応えれていないというのがわかります。
【シグマクシス】
倉重さんという、IBMやPWCコンサルティングの代表をされていた、著名な経営者が中心となって数年前に創業しました。
足元の時価総額は564億円となっています。
企業名 | 公開時価総額(億円) | 公開時価総額(億円) | 2021/7/29 終値時価総額(億円) |
野村総合研究所 | 4,950 | 6,682 | 21,995 |
ベイカレントコンサルティング | 324 | 303 | 6,667 |
三菱総合研究所 | 361 | 525 | 664 |
フューチャー</> | 154 | 793 | 892 |
シグマクシス | 141 | 142 | 564 |
USLグループ | 990 | 126 | 300 |
エル・ティー・エス | 24 | 100 | 170 |
ここから先では、なぜベイカレントの株価が上昇しているのかを、いくつかの要因とともに解説していきます。
なぜベイカレントの株価が急騰/上昇しているのか① 〜営業力
ベイカレント特有の営業体制
コンサルティングファームにおいて、顧客開拓などの営業活動を行うのは、パートナーなど上位層の役職者だけというのが常であります。
下記の図がコンサルティング会社の一般的な役職の階層を表したものになります。
上位層が獲得した案件を、マネージャー以下に下ろして案件をこなしていく形になり、パートナーも案件をとってきた以上、規模にもよりますが、ある程度関与はしていきます。
そのため、営業に100%注力できるかというと、案件の品質管理もあるので難しいというのが一般的なコンサルティングコンサルティングファームの形になります。
一方で、ベイカレントはその点明確に異なります。
ベイカレントにもパートナーやプリンシパルにあたる執行役員の方というのは10人ほどいらっしゃいます。
その方々も色んなところにコネクションを持っているので営業活動をしますが、それとは別にベイカレントは専属営業部隊、というものを持っています。
高い稼働率
実際に社員の声でも強みとして「営業力が強いため多様な案件を獲得している」と言っています。
また「様々な案件(他のファームが手を出さないような案件も含めて)をとってくるので、プロジェクトにうまくフィットできなかった人にもはまるチャンスが多く、結果として高い稼働率をキープしている」ということもあります。
これにより、色んなコンサルタントにその業務を作ることができ、直近の決算で発表したのが90%の稼働率です。
さらにすごいのが、毎年数百名以上採用しているにも関わらず、稼働率が上がっている点です。
人員も稼働率も増えれば、結果売上が上がってくるということになります。
なぜベイカレントの株価が急騰/上昇しているのか② 〜低価格
下図は、ベイカレントがどのような企業と競合しているかを表したものです。
上場していない会社(海外では上場しているけど、国内ではしていない)も含みます。
ベイカレントは、いわゆる「総合コンサルティング」の分類となります。
直接の競合はaccenture、デロイトトーマツ、PwC、EY、QUNIE、シグマクシス等です。
特に、accentureや大手監査法人系のコンサルはよくバッティングするようです。
それ以外に総研系、野村総合研究所、大和総研、三菱総研などのシンクタンク系もITコンサルをやっているので、ここも競合になり得ます。
ちなみに、外資系総合コンサルファームは、本国へののれん代=ブランド使用料を払う必要があり、これが結構多額です。
一方、ベイカレントはそうした支払いが不要なため、低価格のサービスを販売しても問題なく、価格面での差別化ができている理由になります。
なぜベイカレントの株価が急騰/上昇しているのか③ 〜高年収
【ベイカレント】
給料データを見ていくと、ベイカレントは従業員2,161人に対して、平均年収は1,100万円と、上場企業の中でもかなり高い部類に属しています。
下表はベイカレントの過去4年間の平均年収です。平均年収と従業員数が着実に上昇しています。
この要因として、案件をしっかり獲得して、売上利益ともに成長しているため、従業員に還元できているためだと考えます。
【野村総合研究所】
競合他社最大手である野村総合研究所に関してはもっと凄いです。
従業員数6,353名に対し平均年収が1,230万円で、ベイカレントも成長してこの域に達していくと思います。
【シグマクシス】
こちらは、従業員517人に対し平均年収1,150万円です。
平均年収はシグマクシスの方が少し高いですが、ベイカレントの方がサイズは4倍ほどになっています。
通常、従業員が多ければ多いほど、階層的にヒエラルキーの下の方が増えてくる、当然平均給料は安くなってくるはずなのに、ベイカレントの給料はむしろ上昇している傾向と言えます。
【フューチャー】
こちらはかなり以前から上場しているITコンサルですが、従業員数312名、平均年収は800万円で、
業績も時価総額もそれほど成長していないことが現れていると思います。
ベイカレントへの引き抜き
コンサルティング会社は基本激務なので、それに見合った年収を求めるのは従業員からすれば当然なことです。
ゆえに、できるだけ高い会社で働こうというモチベーションは当然働くと思います。
近年は、戦略コンサルティングファーム出身のコンサル担当をベイカレントに引き抜くという傾向があります。
戦略コンサルはよりハイパフォーマーな人が多く、その分特に年収が高いのですが、ベイカレントはほぼ同額の年収を出せる</b >ため、引き抜きできる構図になっています。
時価総額1兆円に達するのはいつか?
一時期、時価総額1兆円に届きかけたものの、現在は6,659億円の同社ですが、
今後1兆円に達するときを考察してみました。
まずは、現在の時価総額を分解した表をつくりました。
以下をご覧ください。
①株価は「PER(株価収益率)×EPS(一株当たり当期利益)」で表現できる
PERとEPS指標は、各証券会社の口座の中で確認できます。
こちらのLINE証券でも、写真のように簡単にタイムリーに確認できます。
②時価総額は「株価×発行済株式数」で表現できる
時価総額はこのように計算できます。
これをもとに、現状と今後を考察してみます。
1.発行済株式数の分析
まず発行済株式数ですが、株式分割などでこれを増やすことは用意です。
しかし、株価は増やした倍率分割られます。
ゆえに、発行済株式数を増やすことは、時価総額アップには基本的につながりません。
※1株1,000円の株が、株式分割により株数が2倍になると、株価は500円になります。
そうすると、「株価=PER×EPS」をどう伸ばすかにフォーカスが当たります。
2.PERの分析
次にPERです。PERはまず業種によって平均的な相場が決まります。
- 昔ながらの金融機関や重厚長大な業種(海運、製鉄など)は、1ケタ台と低い。
- AIなどの最先端ハイテク業種は、将来の期待値が高いため、おのずと高くなりやすい。
ベイカレントは広く言うと情報通信業、もっと狭く言うとITコンサル業になります。
競合他社とPERを比較してみるとこのようになりました。
個人的な感覚としても、ベイカレントは競合に比べPERは高めに出ていますと感じます。
また、同社が営むITコンサルの分野は昔から存在し、今後も同社のビジネスはそこまで大きく変化しないのでこのPERは少し割高にも感じる部分です。
ゆえに、同社のPERはここからあまり上子を探る展開にはならないと考えます。
3.EPSの分析
そうすると最後に残るのはEPSになります。
これは純粋に企業業績の成長で上昇できる分野であり、べイカレントはまさしくこのEPSを伸ばすことで時価総額を大きく上げてきました。
仮にEPSだけを今後伸ばしていくと言うふうに考えると、足元のEPSよりさらに1.5倍上昇させる必要があります。
絶対額で言うと、当期利益の直近の業績予想は159億円となっており、これを1.5倍伸ばすと言うことは約300億円になります。
これを見る上で、同社は公表済みの中期経営計画が参考になります。
上記写真の見出し部分に、「2026.2月期にいて、EBITDA300億円超を目標とする」とあります。
当期利益の公表はしておりませんが、EBITDA(営業利益に減価償却費を足し戻したもの)を公表しています。
EBITDAですら、2026.2月期で300億円目標なので、当期利益での300億円達成はまだ先になりそうです。
ただ同社は、足元の業績好調により、2026.2月期の売上1,000億円を「一年前倒し」で達成させる意欲との報道がされております。
いずれにせよ、同社のこれまでの業績の伸び方から見るとEPSを1.5倍にする事は、そこまで難しいことではありませんので、今後も要注目と言えます。
※(注意)
時価総額は上記のファンダメンタル的な要素だけではなく、テクニカル要素で、またマクロ的な環境で株価が動くため、必ずしも保証するものではありませんのでご注意ください。
ベイカレント・コンサルティングの格付けレーティング
証券会社による、直近の格付けレーティングは、このようになっています。
A評価やOP評価が多く、おおむね「買い」の評価となっています。
まとめ ベイカレント・コンサルティング/BayCurrentはDX銘柄の本命
下記の点から、ベイカレント社は力強い成長を続けており、まさにDX銘柄の本命と言えると考えます。
・まず、良質なコンサルタントを高い年収で転職市場で人が集まりやすくなる。
・次に、集まったコンサルタントをもとに、高い営業力で獲得した多数の案件を回していく。
・競合よりも安価なサービスを提供して、継続的に案件を獲得していく。
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