- DAOってどういう意味なの?
- 仮想通貨/暗号資産とはどう関係があるの?
- DAOはどういう仕組みで動いているの?
- 有名なDAOを知りたい!
仮想通貨について調べていると、DAOという用語が出てきて、このような疑問や悩みを持つこともありますよね。
この記事では、DAOとはどのような意味で、どのような仕組みで動いているのかを解説していきます。
この記事を読んで、あなたにあったDAOに参加してみましょう。
目次
- DAOとは「分散自律型組織」のこと
- DAO(分散自立型組織)の特徴とは
- ビットコイン等の仮想通貨も、実はDAO(分散自立型組織)
- DAO(分散自立型組織)のデメリットとは
- ハッキングリスク
- 法整備が追い付いていない
- 問題点の修正に時間がかかる
- 世界中で活動している5つのDAOとは
- DAOの力は絶大
- DAOが注目されている理由
- DAOの今後の課題
- まとめ
DAOとは「分散自律型組織」のこと
DAO(Distributed Autonomous Organization)とは、日本語で「分散自律型組織」と言います。
会社のように中央集権者が必要なく、参加メンバーで自律的に運営される組織のことを指します。
仮想通貨/暗号資産に当てはめて、もっと具体的に言うと、ブロックチェーン上で世界中の人々が協力しながら、運営されている組織のことです。
この組織は、最終決定権を持つ人もいないため、全ての合議は多数決を持って決められます。
これだけでは理解しづらいので、DAOの特徴とデメリットとともにもう少し深掘りしていきましょう。
DAO(分散自立型組織)の特徴とは
DAOの特徴は、以下の4つです。
- 透明性と公平性が高く、誰でもソースを閲覧できる
- 中央集権ではなくルールによって運営される
- スマートコントラクトによって、契約される
- 誰でもDAOの作成、参加することができる
DAOの特徴とは上記のとおりで、企業などとは正反対ですね。
しかし、誰でもソースを閲覧できることは間違いないのですが、プログラミングやITの知識がなければ、閲覧できても意味がわかりません。
そのため、今後はITに少しでも関わることが大切だと言われているのですね。
スマートコントラクト*も同様に、ITの知識が必要な分野です。
(*特定の条件が満たされた場合に、決められた処理が自動的に実行される仕組み)
そのうちIT知識が必要なく、作れるようにはなるでしょうが、知識があるとないとでは雲泥の差がありますよね。
では次に、DAOのデメリットについて解説していきます。
ビットコイン等の仮想通貨も、実はDAO(分散自立型組織)
仮想通貨で最も身近な存在であるビットコインやイーサリアムも、実はDAOである、と言えます。
なぜなら、どちらもブロックチェーン上で、一定のルールの下で運営されているからです。
実際に、ビットコイン等の売買取引など一連の流れは、ブロックチェーン上で記録され、しかも誰でも閲覧可能(オープンソース)となっています。
また、マイニングの専用機器を持っていれば、難易度は高いですが理屈上はビットコインなどの承認作業にも参加できます。
承認作業をすると、新規発行のビットコインを受け取ることもできます。
こうした環境下は、まさにDAO=分散自律型組織だと言えます。
DAO(分散自立型組織)のデメリットとは
DAOのデメリットは、以下の3つです。
- ハッキングリスク
- 法整備が追い付いていない
- 問題点の修正に時間がかかる
最後の技術的な課題は日々改善されていますが、他の3つはむずかしいものです。
ハッキングリスク
ハッキングでは「The DAO事件」がとても有名です。
The DAOの脆弱性を突かれて、集めた資金の3分の1にもなる約360万ETH、当時の価格にして約52億円とも言われる額が盗まれた事件です。
法整備が追い付いていない
そして、ハッキングされたときに守ってくれる法整備が間に合っていません。
そして、ハッキングされたときの対処や事後処理をするときにも参加者の合議が必要になります。
問題点の修正に時間がかかる
DAOには中央集権者がいないので、参加者の合議を待たなければいけないのですぐに問題への対処が行えないことがデメリットとなっています。
これは単純な技術的な課題の解決だけでは、どうにもならないものですね。
仮想通貨の需要はこれからも上がっていきますが、それとともにDAOの需要も上がっていきます。
直近の例でいうと、ロシアの資金調達が仮想通貨によって行われていることも仮想通貨に需要があることを裏付けていますよね。
これだけのデメリットがありますが、DAOは盛り上がっています。
では、なぜ盛り上がっているのかをDAOを紹介しつつ解説していきますね。
世界中で活動している5つのDAOとは
DAOは今も増え続けているので、有名なDAOを下記の5つ紹介します。
順番に紹介していきます。
- Ninja DAO
- Friend With Benefits
- Constitution DAO
- WallStreetBets
- Flamingo DAO
Ninja DAO
Ninja DAOはインフルエンサーのイケハヤ氏が運営しているDAOです。
簡単に説明すると「Crypto NinjaのNFTを広めるDAO」ですね。
参加メンバーはNFTを広めていくために、2次創作をして作品の販売をしています。
2次創作はイラストだけでなく、ボクセルアートや小説など多岐にわたります。
また、Ninja DAOには関口メンディー氏も参加しており、Discord内でもたまに見かけたりしますよ。
Friend With Benefits
DAOの中で最も有名なのが「Friend With Benefit=(FWB)」です。
FWBのコンセプトは、「文化交流」という感じで、仮想通貨やエンジニア、クリエイターなどが集まっている感じですね。
最近は約10億円の調達をしたりしていました。とても大きなDAOです。
Constitution DAO
続いて「Constitution DAO」です。
このDAOは、約1週間で約50億円を集めており、世界最大かつ最速の「クラファン」と言われています。
また、この資金で「アメリカ憲法のNFT」を購入しようとしましたが、オークションで負けていました。また次があるようで、次回に期待ですね。
WallStreetBets
続いては「WallStreetBets」です。
このDAOはRedditという掲示板発のDAOであり、世界最大のヘッジファンドと言われています。
2021年1月下旬に起きた「ゲームストップ事件」が有名ですね。
ゲームストップ事件は簡単にいうと、以下です。
WallStreetBetsに参加している個人投資家たちが、ビデオゲーム小売チェーンの「ゲームストップ」の株を購入。
ゲームストップの価格を暴騰させ、同社株を空売りしていた大手のヘッジファンドが45億ドル(約4759億円)もの損失を受けた事件。
まさに「個人がファンドに買った」事件ですね。
詳しくは「ゲームストップ事件」の記事を読んでみてください。
Flamingo DAO
最後に「Flamingo DAO」。こちらはNFT投資のDAOです。
有名なものでいうと、Crypto Punksを落札しています。
落札したNFTは「エイリアン型のパンクス#2890」で、世界に9個しか存在しません。
2021年1月23日に落札し、当時は「605 ETH」で「約761,889ドル(=約8,600万円)」でした。
しかも、更に値上がりして10億円くらいは超えており、転売もされているので、今も利益を出し続けています。
詳しくは「公式データ」を覗いてみてください。
DAOの力は絶大
「WallStreetBets」や「Flamingo DAO」のように、分散型ではありますが、個人の力でファンドに勝ったり、莫大な利益を出したりしています。
また「Ninja DAO」も日本最大級のDAOで、活動範囲はもちろん利益もすごいです。
現在は投資家やクリエイターなどのトップ層が多く参加しているDAOですが、要は企業よりもDAOの方がカッコいいよね。
と言う感じで集まっています。
ITに関わったことがある人ならわかるかと思いますが、トップ層の人たちはクールな働き方を選びます。
そのため、こうしてDAOの人気や個人の力を集めて盛り上げていくことが企業に属するよりも面白いと思っているのですね。
紹介したDAOはどれも人気で、許可性のDAOもあります。
しかし「Ninja DAO」は許可制ではなく、しかも日本最大のDAOといえます。
つまりチャンスですね。
ぜひコミュニティに参加して、盛り上げていきましょう。
≫Ninja DAOのコミュニティの参加はこちら
DAOが注目されている理由
ではなぜ、こんなにもDAOが注目されているのでしょうか。
それは、インターネットにアクセスできる人であれば、誰でもDAOという組織に参加できるからです。
このコロナ禍によって、やっと企業や組織はオフラインでなくても仕事の生産性が変わらない、場合によっては生産性が高まることに気がつきました。
そのため、フルリモートで働ける人たちが増え、上京することなく地方で働ける人たちも増えていますよね。
さらにその上を進んでいるのがDAOです。
DAOはここまで解説してきた通り、中央集権者=トップがいません。
つまり、上司が存在せず、自分たちの力だけで発展していく組織です。
例えば、Index CoopというDAOは、個人がやりたいことをして仕事にしています。
誰もいやいや開発しているのではなく、面白そうと思った人たちだけが参加して働いており、同時にDAOの価値も上げていっています。
それだけではありません。
先述したとおり、DAOはインターネットにさえアクセスしてしまえば、どの国の人でも参加可能です。
つまり、老若男女問わず、年齢や国籍も関係なく自分のスキルを使うことができます。
これは自分の才能が見つけやすくなり、同時に自分の力を試すことや勉強することが簡単にできるようになるでしょう。
DAOの今後の課題
もちろんこういった働くDAOとしての課題は、山ほどあります。
まず、DAOという最先端の組織であるのに、報酬を自分で計算してシートにまとめて提出したりしなければいけません。
DAOに貢献度などの要素が加わり、またその貢献度が可視化できるようになれば、もっと発展していくことがわかります。
また、貢献度などが可視化されるようになったら、必然的に組織としての福利厚生が整ってきますよね。
事務が必要なくなれば、それだけで助かる人もいます。
面倒なことはスマートコントラクトに任せるようになるので、貢献度に対する報酬は契約によって履行されるので、安心です。
また、スマートコントラクトではなくAIによって、事務が行われるかもしれませんが、どこまで発展するのか全くわかりません。
そして、いつDAOという組織が証明されるのかも、わかりません。
しかし、実際に働いている人がいて、世界的に期待されている組織であるのは間違いありませんね。
このトレンドに乗ることで、大きく稼ぐチャンスが転がっているでしょう。
この記事を読み終えたら、まずは行動してみてください。
まとめ
ここまで、DAOの特徴とデメリット、仕組み、世界中で活動しているDAOについて解説、紹介してきました。
DAOにはデメリットもありますが、日々改善されています。
DAOの仕組みとは、つまり「個々人によるDAOの価値を上げて盛り上げること」です。
それにより、DAOが発行するガバナンストークンの価値が上がり、利益にもなりますよね。
こうしてうまいこと回っているのが、DAOという組織です。
企業とはまた違った面白さがありますよね。
何よりインターネットに繋いだら、世界中の人たちと繋がることができるまさに「グローバルなコミュニティ」です。
いつか国の選挙もガバナンストークンになったりするのも、近いかもしれませんね。
この記事を読んでいる日本人のみなさんは、かなりチャンスです。
コミュニティに参加しつつ経験していくことで、新しいものが見つかるかもしれません。
まずは日本最大規模のDAO、「Ninja DAO」に参加してみましょう。