本/雑誌要約

【要約】週刊エコノミスト・半導体 異次元の成長 2021/6/8号 3C分析

はじめに

semiconductor

今回は経済誌の要約として、週刊エコノミストの2021/6/8号のテーマ「半導体 異次元の成長」をまとめました。

近年、最も盛り上がっている半導体業界のトレンドをつかむことができますので、 是非ご覧ください。

 

目次

  • 半導体業界のバリューチェーン
  • 世界半導体市場・世界半導体製造装置の予測
  • 半導体製造装置の地域別売上高
  • 半導体メーカー売上高トップ10(世界)
    • トップ3の設備投資額
  • 半導体メーカー売上高トップ10(日本)
    • 日本トップ4の特徴
    • 株式会社ソシオネクストについて
      • ソシオネクストの業績は?
    • 注目の半導体製造装置・材料企業15社
  • Youtube動画のご紹介

 

 

半導体業界のバリューチェーン

半導体はスマートフォンなどの家電の電子部品で使われます。
半導体関連の構成、バリューチェーンは「半導体製造装置企業」と「半導体メーカー」の大きく2つに分かれます。

 

 

世界半導体市場・世界半導体製造装置の予測

コロナ渦によるDXの進展で、市場規模が急加速しています。

特にコロナ禍以降は、半導体不足により、近年は巨大設備投資が加速しています。

<年平均成長率>
・コロナ発生前の予測 +1%
・コロナ発生後の予測 +6%

 

 

 

半導体製造装置の地域別売上高

アジアで生産依存度が高い状態。

そのため欧米はサプライチェーン見直しと、自国内でも生産調達できるよう、政府が支援。

 

・バイデン政権500億ドル投資
・EU450億ユーロ投資

 

 

半導体メーカー売上高トップ10(世界)

 

1位   インテル
2位  サムスン電子
3位  TSMC
4位  SKハイニックス
5位  マイクロン・テクノロジー
6位  クアルコム
7位  ブロードコム
8位  エヌビディア
9位  テキサス・インスツルメンツ
10位   インフィニオン・テクノロジーズ

トップのインテル1社だけで、750億ドル弱くらいの売り上げがある一方、日本は1社も入っておりません。

 

トップ3の設備投資額

2021年の投資額は10年前の約3倍
現在は上位3社だけ合わせても、800億ドル

また、直近では各社2~3兆円/年に巨額投資を予定

 

半導体メーカー売上高トップ10(日本)

 

1位   キオクシア(旧東芝メモリ)
2位  ソニーセミコンダクタソニーセミコンダクタソリューションズ
3位  ルネサスルネサスエレクトロニクス
4位  ローム
5位  東芝
6位  日亜化学
7位  三菱電機
8位  サンケン電気
9位  富士電機
10位   ソシオネクスト

日本企業全合計売上高は、400億ドル弱で、海外のTSMC1社にも敵わないレベル感です。

海外と比べると小規模。また全社の成長率は前年同期比でわずか+1.6%
なお、多くのメーカーが増産予定のため、製造装置・部材メーカーにも普及か?

 

日本トップ4の特徴

キオクシア ソニー ルネサス ローム
主力製品 NANDフラッシュメモリー(専業) CMOSイメージセンサー 自動車向けマイコン システムLS I
状況 ・NANDは需要<供給で市況が軟調 ・米アップルへの依存度高い
・ファーウェイ向けはブレーキ
・ソニー自体がEV参入予定か?
・大型買収2回実施
・主力工場の火災は挽回可能
・2026年までに4,000億円の成長を予定
財務 営業利益率率0.5%と低い 営業利益率率14% 営業利益率率25%と高い PBR競合と比べて低い

産業構造的に、今後は自動車業界では「EV分野」が主力になるとみられています。

それが実現すると、これまでの立場は圧倒的に「自動車メーカー>半導体メーカー」でしたが、今後は半導体がEVの根幹を支えるため、「自動車メーカー<半導体メーカー」との主従が逆転してしまう可能性があります。

 

 

株式会社ソシオネクストについて

socionext ソシオネクスト

聞きなれない方も多いと思いますが、この株式会社ソシオネクストという企業は、2015年に富士通の半導体子会社とパナソニックのシステムLSI事業の統合により、SoC(System-on-Chip)の設計・開発及び販売を行う企業として設立されました。

コンシューマ、オートモーティブおよびインダストリアル分野などで培った技術を強みとする、世界第 3位*のロジックASIC*サプライヤーです。

*ASIC:特定の用途向けに複数機能の回路を1つにまとめた集積回路の総称。機密となる回路構成を隠し、故障しやすいデバイス同士の接続箇所を大幅に減らせ、実装面積及び大量生産時のコストを低減するために作られた。

 

 

また、ソシオネクスト自体は自社工場を持たず、半導体の開発に特化するいわゆる「ファブレス」企業です。

ゆえに、実際の製造は台湾のTSMCのような製造ラインを持つ企業に委託をしております。

 

同社は非上場のため株価はついておりませんが、2021年には日本企業で初めての5ナノ半導体に取り組み、車載向けで順位を挽回しようとしています。

最先端品である5ナノ半導体は、EV製造に欠かせないものであります。

海外では、米アップルや米クアルコムなどがスマホ向けで製品化を進めているため、是非この分野で活躍してほしいものです。

 

 

ソシオネクストの業績は?

先ほど記載の通り、同社は非上場のため決算開示義務はございません。

ですが、Yahoo!のサイトから、PL損益に関する情報が確認できたため、掲載いたします。

 

【売上高】

グラフの通り、過去5年間は横ばい、というより若干の減少です。

直近2021年度は、991億円(前年度比 ▲35億円)となっています。

ソシオネクスト 売上高 graph

【売上高伸び率(対前年度)】

先ほど触れたように、売上高は若干の減少が続いているため、伸び率もマイナス成長となります。

ソシオネクスト sales growth

 

【純利益】

こちらは2020年度しか情報がありませんが、21億円となっています。

同年度の売上高が1,026億円のため、利益率はわずか2%ほどとなります。

ソシオネクスト profit graph

 

 

(出典:Yahoo!しごとカタログ)

 

注目の半導体製造装置・材料企業15社

1年前・半年前共に、レーザーテックが株価急騰

sc 名称 時価総額(億円)現在
20210603
株価(円)
①1年前
20200603
②半年前
20210104
③現在
20210603
騰落率
対1年前
対半年前
6920 レーザーテック 21,695 9,330 12,660 23,010 247% 182%
6967 新光電気工業 4,981 1,403 2,340 3,685 263% 157%
7735 SCREENホールディングス 5,430 5,030 7,650 10,690 213% 140%
6857 アドバンテスト 20,496 5,780 7,730 10,270 178% 133%
6871 日本マイクロニクス 695 1,140 1,263 1,647 144% 130%
8035 東京エレクトロン 77,411 22,905 37,910 49,240 215% 130%
3436 SUMCO 7,699 1,656 2,249 2,643 160% 118%
4185 JSR 7,428 2,035 2,871 3,285 161% 114%
4062 イビデン 7,592 2,976 4,750 5,390 181% 113%
4091 日本酵素ホールディングス 9,402 1,922 1,948 2,171 113% 111%
4063 信越化学工業 81,145 12,690 17,835 19,475 153% 109%
6622 ダイヘン 1,348 3,715 4,965 4,975 134% 100%
6146 ディスコ 12,423 25,300 34,400 34,450 136% 100%
7741 HOYA 52,128 10,070 14,495 14,100 140% 97%
4186 東京応化工業 3,130 4,950 7,190 6,940 140% 97%

対半年前でも、100%以上の時価総額となっており、以下に半導体の需要がこの一年間大きくなったかが分かります。

半導体も色々分野があり、違う分野もまた次回深掘りしていきたいと思います。

 

 

Youtube動画のご紹介

-本/雑誌要約

Copyright© 【全方位投資ブログ】日本株×仮想通貨×NFT×ブログ , 2022 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.