【はじめに】
まずは、エネオス/ENEOSの直近1年間の株価チャートをご覧ください。
エネオス/ENEOSは、しばらく大きな波がありませんでした。
が、2022年の5月に株価が急騰した後、6-7月に大きく急落しました。
- 同社はこの期間どんなことが起きたのでしょうか?
- そして今後の将来性はどうなのでしょうか?
このブログでは、そんな疑問を一気に解決いたします。ぜひ最後までお読みください。
ENEOS/エネオス Youtube動画のご紹介
ちなみに、エネルギー関連企業として、以下2社の記事でも解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
【このブログの筆者ご紹介】
ちなみに、2022年7月22日時点でエネオスの株を買うには、4.9万円もの資金が必要となります。
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【目次】
- ENEOS/エネオス Youtube動画のご紹介
- エネオス/ENEOSについて
- なぜエネオス/ENEOSの株価は、2022年に急騰&急落をしたのか
- なぜエネオス/ENEOSの株価は安いのか
- アナリストカバレッジ
- 格付けレーティング
エネオス/ENEOSについて
エネオス/ENEOSの企業情報
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-1-2 |
業種分類 | 石油・石炭製品 |
設立年月日 | 2010年4月 |
上場年月日 | 2010年4月 |
決算 | 3月末日 |
従業員数(連結) | 41,852人 |
石油製品の精製および販売等を行う日本の企業です。
1800年代から操業したいくつかの企業が、最終的に2010年に統合し、現在のENEOSホールディングスのもととなっています。
現在は写真の通り、主要4分野を傘下に持ち、そのトップとしてENEOSホールディングスが君臨しております。
エネオス/ENEOSの事業内容
エネオス/ENEOSは、以下3つの事業セグメントに分かれております。
- エネルギー事業:主にガソリンスタンド「ENEOS」を展開
- 石油・天然ガス開発事業:石油・天然ガスの資源開発を展開
- 金属事業:銅やレアメタルの事業を展開
続いて、各事業の儲けを見てみましょう。以下は3年間の営業利益の状況です。
ガソリンスタンドを展開するエネルギー事業が最も利益をだしています。
また、金属事業も大きな利益をだしています。
株価関連情報/株価チャート(2022年7月8日時点)
まずは、株価関連情報です。
割高・割安を計る指標になる「PER」は、9.3倍となっています。
エネオスのようなエネルギーは、昔からある成熟した業界のため、PERは総じて低くなっております。
それでも、PERを石油元売り各社と比較すると、エネオスが一番高く、コスモHDが2.9倍と最も低くなっています。
続いて株価です。
冒頭で見たとおり、直近1年間の株価は、5月に急騰、6月に急落したのが大きなトピックとなっています。
この理由はのちほど説明いたします。
ちなみに、5年間の中長期チャートを見てみましょう。
2019年からは長い間株価が低迷した状態がつづいています。
エネオス/ENEOSの平均年収
同社の平均年収は、会社四季報によると「1,006万円」となっています。
従業員が連結で4万人以上もいる企業で、この平均年収は高いですよね。
次に、従業員の口コミが閲覧できるサイト「openwork」というサイトがあります。
これによると、同サイトに投稿した従業員213人の平均年収は、770万円です。
四季報とopenworkの年収差ですが、openworkに投稿している層が比較的若い社員が多いとみられるためです。
openwork上の職種ごとの内訳は写真のとおりです。
エネオス/ENEOSの採用状況
同社は連結で、41,852名の社員数がいます。
エネルギー業界であることから、全従業員の半分以上は技術職が占めるのでは、と想定されます。
実際に、エネオスの採用サイトを見ると、このように様々な職種を募集しています。
https://www.eneos.co.jp/recruit2023/
このサイトから直接の応募もできますが、より合格確率をあげるには、以下のエージェントに相談した上で、応募することがオススメです。
無料なので、是非お気軽に利用してみてください。
・パーソルキャリア(画像クリックするとページが開きます)
なぜエネオス/ENEOSの株価は、2022年に急騰&急落をしたのか
まず、2022年5月に株価が急騰した理由ですが、一言でいうと「大規模な自社株買いの発表」と「原油価格の高騰」の2点です。
① 大規模な自社株買いの発表
ポイントは、3か年計の総還元性向を「50%以上」と定めている点です。
ここで言う総還元性向とは、利益のうち50%以上を「配当」と「自社株買い」の2つで還元するという意味です。
「配当」は、図にある通り、過去3年間は22円/株と横ばいです。
エネオスとしては増配することもできたでしょうが、一度増配するとそれを維持するプレッシャーが生まれ、あまり柔軟性がある策ではありません。
一方で、「自社株買い」の場合、利益次第でどのくらい買うかを決定できるため、柔軟性は高いです。
そんな中で、エネオスは「1,000億円」もの自社株買いを今回発表しました。
これを含めて、総還元性向が57%となりました。
今後の利益がどのくらいでるかは定かではないですが、
もし今期のように好調な場合、配当だけでは総還元性向50%を満たすことが難しいため、そうすると、自社株買いを実施することも十分にあり得るでしょう。
これを前もって狙って株を保有しておくのはアリです。
② 原油価格の上昇
石油の元売り会社であるエネオスは、原油価格が上がると販売価格も上がり、結果的に利益率が良くなるといった恩恵をうけます。
価格が上がった要因は、なんといってもロシア・ウクライナ紛争です。
現状の原油不足に更なる先行き不安を与えたことから、以下グラフのように5月から急上昇しています。
これは5月に株価が急上昇したタイミングと重なっています。
その後、6月途中からの原油価格急落とともに、株価も急落していきました。
なぜエネオス/ENEOSの株価は安いのか ~今後の将来性は?~
結論から言うと、下記2点のため、株価はなかなか上がりづらくなっています。
- 「脱炭素の時代に逆光したビジネスである」
- 「成熟企業ゆえに成長性が低い」
ただし、同業の中ではビジネスモデルを転換しようと1番努力している会社と言えます。
具体的には、近年このようなアクションをしています。
- 再生可能エネルギー事業の展開
- 再生可能エネルギー会社 JREの買収
- NECのEV事業買収
【1. 再生可能エネルギー事業の展開】
同社のホームページでは、このように様々な再エネを展開しています。
しかし、まだ売上として微々たるもので、決算資料などをみても具体的な売上数値等はみかけません。
【2. 再生可能エネルギー会社 JREの買収】
JRE(ジャパン・リニューアブル・エナジー)の買収は、業界に衝撃を与えました。
JREは2012年設立のベンチャー企業で、20年12月期の連結売上高は224億円、9億円の最終赤字です。
しかし、エネオスが買収した価格はなんと2,000億円!
この価格はすごいですね。
エネオスがそれだけ本気で再生可能エネルギーに注力しようという意気込みが感じられる案件でした。
【3. NECのEV事業買収】
2022年6月に、NECから電気自動車(EV)充電サービス事業の譲渡契約をしました。
NECが運営・管理・システム運用をしている約6,100基のEV充電器のうち、約4,600基の運営・管理業務を承継する、とのことです。
ENEOSはとくに下記2点に注力していて、急速充電器を25年度までに1000基以上、30年度までに数千から1万基を設置する計画です。
・経路充電のEV充電網の拡充を推進
・サービスステーションや他社との協業による急速充電および普通充電ネットワークの拡大
今後もエネオスは、上記のような再エネ向けの買収・出資を積極的にするでしょう。
それにより、同社の再エネの売上比率が高まり、存在感を増してくれば、脱炭素社会に良いアピールとなるでしょう。
エネオス/ENEOSのアナリストカバレッジ
日本企業の中でも、時価総額上位に入ることから、担当アナリストも非常に多くついています。
エネオス/ENEOSの格付けレーティング
一部証券は2・Neutralとなっていますが、多くは1・Buyであり、事業変革を進めている同社への期待の高さがうかがえます。
【最後に】
今回のエネオス/ENEOSの特集、いかがでしたでしょうか?
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