今回は、決算シーズンで非常に内容が良かった、「AI関連」のグロース株銘柄を特集していきます。
これまでAIは、研究開発の段階のものが多く、継続的なビジネスになるのかと懐疑的な投資家も多かったのですが、
今回ご紹介する「FRONTEO」は業績が絶好調で、AI銘柄の中では群を抜いています。
それでは早速ご紹介していきます。
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目次
- 株式会社FRONTEO/フロンテオ 会社概要
- 株式会社FRONTEO/フロンテオ 株価推移
- 株式会社FRONTEO/フロンテオ 事業内容
- 決算内容(2022年3月期第3四半期業績・2022年2月発表)
- FRONTEO/フロンテオの新規事業展開
- FRONTEO/フロンテオの今後の成長イメージ
- 証券アナリストによるレーティング
- まとめ ~FRONTEO/フロンテオは将来性抜群のビジネスモデル~
- Youtube動画のご紹介
株式会社FRONTEO/フロンテオ 会社概要
株式会社FRONTEOの設立と上場時期は、以下のようになっております。
- 設立:2003年
- 東証マザーズ上場:2007年
ご覧の通り、マザーズ企業の中でも社歴および上場歴がそれなりに長いです。
以前は「UBIC」という社名でしたが、 2010年代に社名を変えて、それを機に現在のAI事業にシフトしていきました。
株式会社FRONTEO/フロンテオ 株価推移(2022年4月28日時点)
まず、株価に関する参考指標を載せておきます。
こちらは2022年5月6日時点での指標です。
時価総額 | 55,629百万円 |
発行済株式数 | 39,314,062株 |
配当利回り(会社予想) | 0.49% |
1株配当(会社予想) | 7.00 |
PER(会社予想) | 50.46倍 |
PBR(実績) | 9.87倍 |
EPS(会社予想) | 28.04 |
BPS(実績) | 143.41 |
最低購入代金 | 141,500 |
単元株数 | 100株 |
年初来高値 | 3,420 |
年初来安値 | 1,343 |
次に株価です。
足元の株価は1,480円と、2021年につけた最高値4,540円から、1/3くらいの推移となっています。
これは同社に限ったことではないですが、2021年終わり頃から下記の不安要素がでてきたことで、
日米ともに、グロース株中心に株価が大きく下落しています。
- 米国の金融緩和解除(=テーパリング)
- ロシア・ウクライナ問題
・全期間(上場~2022年4月28日)
・2022年のみ
実は、2014年ごろは業績不振で、 株価は299円で、2020年は156円と長年低調な状況でした。
しかし、現在のAIを活用した構造改革をしたことで、業績が急上昇している状況です。
個人的には、fronteo/フロンテオはAI銘柄の中でも、しっかり売上/利益を伸ばしているため、
マクロ的な不安要素が解消されれば、株価が上昇しやすい銘柄だと捉えています。
株式会社FRONTEO/フロンテオ 事業内容
fronteo/フロンテオの顧客・パートナー企業は、このように著名な大企業が並んでいます。
ぱっと見すると、銀行、製薬企業が多いですね。
同社は、一体どんなサービスを展開しているのでしょうか。
fronteo/フロンテオは、大きく2つの事業を展開しています。
①AIソリューション事業
AIソリューションの内容は、大きく以下3点となっております。
- ビジネスインテリジェンス分野(BI分野)
- ライフサイエンス分野(LS分野)
- 経済安全保障分野
1.ビジネスインテリジェンス分野(BI分野)
顧客企業のあらゆる部署の悩みを、解決するためのAIサービスを提供しています。
以下のスライドがイメージしやすいですね。
2.ライフサイエンス分野
医療機器、製薬企業へのAIによる支援をしています。
これらの分野は膨大なデータに基づいた研究がついてまわる業界のため、
祖業のリーガルテックで培った、エビデンス集めがここでも活きていると思われます。
3.経済安全保障分野
売上貢献はこれからですが、後ほどご紹介する「第三のAIエンジン LooCA Cross」がこちらに該当します。
②リーガルテックAI事業
こちらは、UBIC時代の創業当時から展開している、いわゆる「ディスカバリ(訴訟支援)」「フォレンジック(不正調査)」というサービスです。
どちらにも共通するのは、端末やネットワーク内の情報を収集し、その証拠を色々集めて法的に解析する支援を同社が行います。
株式会社FRONTEO/フロンテオ 決算内容(2022年3月期 第3四半期業績結果・2022年2月発表)
今期、第1四半期、第2四半期はともに業績予想を上方修正していましたが、さすがに今回の第3四半期は予想変更なし、としています。
FRONTEO/フロンテオの売上高
期初予想は105億円でしたが、3か月前の前回決算時に108億円へ、今回決算時にさらに112億円へ上方修正しています。
なお、売上構成比は年間予想112億円のうち、リーガルテック85億円、AIソリューションが26億円なので、リーガルテックが全体の約7~8割を占めています。
AIサービス売上高推移
数年前はAIをほとんど使っていませんでしたが、 この数年で急速に増えていき、直近のAI売上比率は50%を超えました。
AIであれば人の手を介することがなく、人件費を中心に費用を抑えることができ、それが営業利益率の向上につながっています。
【AIソリューション事業売上推移】
この事業の中では、金融関連のビジネスインテリジェンス部門が大きな割合を占めています。
ただ、ライフサイエンス事業に注力しており、少しずつ売上高が上がってきており、事業全体が拡大傾向にあります。
【リーガルテックAI事業】
祖業のリーガルテック事業は、2017年度と2019年度の時は赤字を計上しました。これは構造改革に関する特別損失を計上したことが主な理由であります。
そこから一気にAI化を進めて、AI売上比率が50%になったという経緯です。
ちなみにこれは若干余談ですが、実は私、FRONTEOで2週間ほど、AI導入前のリーガルテック事業でお手伝いをしたことがあります。
どんな業務をしたかというと、米国の製造業企業が日本の半導体企業に対して、カルテル(談合)があったことを元に訴訟を起こしたため、その証拠になるメールを探すという内容でした。
当時は、本当にAIとは全く無関係のやり方で業務を進めていました。
具体的には大量のメールを20人ぐらいで片っ端から見ていき、怪しい内容のものを探すというものでした。
非常に属人的、人件費は結構かかっていたと思います。
現在、AI化が進んできたことで、人→AIに置き換わることで、利益の改善に繋がっていると思います。
FRONTEO/フロンテオ営業利益
繰り返しになりますが、AI化が進んできたことで営業利益率が改善してきていることが、特筆すべき点です。
業績予想の面でいうと、営業利益の期初予想は6億円でしたが、前回決算時に12億円、今回決算時に18億円と、期初予想の3倍に上方修正しています。
事業別でみると、リーガルテックAI事業に関しては、過去の利益率はかなり低く3%前後でしたが、
AIを活用する割合がどんどん高くなることによって、利益率が上がってきて、足元の予想だと12.9%となっています。
さらに、AIソリューション事業の利益率は極めて高く、営業利益率26.5%を見込んでおります。
現在は、リーガルテックAI事業:AIソリューション事業の利益金額の構成比は約6:4ですが、来期には、AIソリューション事業の方が利益額で上回ると思います。
FRONTEO/フロンテオの新規事業展開
第3の人工知能 「Looca Cross」
もともと使ってるAIは言語解析の分野のものですが、この「Looca Cross」というのは、サプライチェーン、株主データ、SNSデータ等の色々なデータを組み合わせ分析し、何か隠れた意図を発見することができます。
「Looca Cross」が発展していくとAIソリューション事業の分野のも活用できる内容になっていくと思われます。
金融分野でのKIBITの導入
通話モニタリングシステムにより、「営業マンと顧客の通話」を録音したものをテキスト変化して、見るべきデータを抽出するといったことをAIを使ってやっています。
株式会社FRONTEO/フロンテオ 今後の成長イメージ
現在、FRONTEOの年間売上は直近で100億円を突破見込みですが、中長期ではなんと「300億円」にする方針があります。
内訳としては以下の通りです。
ですが、それをFY2025=2025年3月期に達成する、という記載があります。。。
- ビジネスインテリジェンス分野 100億円
- ライフサイエンスAI分野 100億円
- リーガルテックAI分野 100億円
その原動力となるのが、「AIソリューション」と同社は考えています。
実際に以下の決算資料でも、祖業のリーガルテック従来案件は"縮小"・AI関連売上は"拡大"と記載があり、AIへの注力姿勢が見てとれます。
しかし個人的には、300億円どころか、200億円に達するまでも数年以上かかるとみています。
その理由は以下の通りです。
1.ビジネスインテリジェンス分野(BI分野)の拡大に無理がある!?
まずBI分野ですが、以下資料を読み解くと、FY2020段階では「200社×8百万円=16億円」です。
ゆえに、100億円までは84億円ものギャップがあります。
そこに対して、ステージ4では「導入企業数を2倍」、「1社あたり売上を3倍(平均単価)」にするとしています。
導入企業数は、営業活動と獲得後のフォロー体制により、数は伸ばせます。
ただ、平均単価を3倍にするのは、既存顧客への働きかけも必要で、予算制約もあるため、並大抵のことではありません。
それをFY2025までに成し遂げる、というのはちょっと無理ではないでしょうか。。。
2.ライフサイエンス分野(LS分野)はまだまだ未知数
次にLS分野です。こちらはFY2020で4.6億円しか売上がありません。
ただ、FY2021の進捗を見ると、おそらく10億円前後の着地となるため、1年間での成長率は約2倍と高いです。
ですが、目標100億円のうち、開始まもないのAI医療機器で80億円を獲得する計画です。
実績がある創薬支援ならまだしも、新分野での80億円はちょっと厳しいのではないでしょうか。。。
株式会社FRONTEO/フロンテオ 証券アナリストによるレーティング
現時点では、2021年末には東海東京証券が、レーティングをだしたのみです。
ただ、ここ数年でAI銘柄の中でも非常に急成長しており、時価総額も高いため、今後は証券会社が見過ごすはずはないと思います。
ゆえに、今後近いうちにレーティングが行われると思いますし、その評価によってまた株価が一段と上がる可能性もあると考えます。
まとめ ~FRONTEO/フロンテオは将来性抜群のビジネスモデル~
今回のまとめですが、以下3点に集約されます。
- 様々なAI企業の中でも、顧客への導入実績が非常に豊富
- 営業利益率が年々高まっている
- AIの新規分野への進出も積極的
既存事業も順調で、新規事業も開拓している同社は、今後の伸びしろが非常に大きいため、
今後も要注目の企業です。
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