【はじめに・こんな疑問/お悩みありませんか?】
- INPEX/インペックスってどんな会社?
- なぜこんなに業績や株価が伸びてるのか?
- 政府とはどういう関係?
- 従業員の年収は高い?その理由は?
- 今後の将来性は?
このブログでは、そんな疑問を一気に解決いたします。
ぜひ最後までお読みください。
また以下では、同じく近年株価を急上昇させた、レーザーテック株式会社を詳しく解説しています。
是非合わせてご覧ください。
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レーザーテック株式会社(6920)の将来性・今後は?半導体の雄 減収減益決算でも問題ない2つの理由
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【このブログの筆者ご紹介】
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株式会社INPEX/インペックスのYoutube動画のご紹介
【目次】
- 株式会社INPEX/インペックス(旧・国際石油開発帝石)の会社概要
- 株式会社INPEX/インペックスの企業情報
- 株式会社INPEX/インペックスの上場について
- 株式会社INPEX(旧・国際石油開発帝石)株価チャート/株価関連情報(2022年5月20日時点)
- 株式会社INPEXの事業内容
- 原油分野
- 天然ガス分野
- ネットゼロ5分野
- 株式会社INPEXの年収
- 株式会社INPEXの配当
- 株式会社INPEXの決算内容
- なぜINPEXの株価が上昇を続けているのか?
- INPEXの今後の将来性は?
- 新規事業の将来性
- 既存事業の将来性
- 原油価格/為替のゆくえ
- 社員からみた同社の将来性
- 株式会社INPEXのYoutube動画のご紹介
株式会社INPEX/インペックス(旧・国際石油開発帝石)の会社概要
元々は、国際石油開発株式会社と帝国石油株式会社、という2つの企業がそれぞれありました。
それが、2006年に持ち株会社「国際石油開発帝石ホールディングス株式会社」を設立して、経営統合に至りました。
その後、最近ですが2021年に社名をINPEXに変更して、現在の姿に至ります。
また、同社はなんといっても、原油・ガス開発生産の国内最大手です。
貴重な資源発掘企業であるため、経済産業大臣が黄金株保有し、筆頭株主となっています。
株式会社INPEX/インペックスの企業情報
本社所在地 | 東京都港区赤坂5−3−1 赤坂Bizタワー |
業種分類 | 鉱業 |
設立年月日 | 2006年4月3日 |
決算 | 12月末日 |
従業員数(連結) | 3,189人 |
株式会社INPEX/インペックスの上場について
上場は、国際石油開発株式会社が2004年に、当時の東証一部に上場し、現在は東証の最上位市場であるプライム市場に属しています。
株式会社INPEX/インペックス 株価チャート/株価関連情報(2022年5月20日時点)
まず、株価に関する参考指標を載せておきます。
次に株価です。
足元の株価は1,526円と、1年前の価格700~800円から、2倍くらいの上昇となっています。
株式会社INPEXの事業内容
大きく2つの事業に分かれています。
- 原油・天然ガス分野
- ネットゼロ5分野
それぞれ解説していきます。
1.原油・天然ガス分野
そもそもどんな事業をしているかですが、以下の工程にあるように、探す~運ぶまでを同社が担っています。
これを世界中で宝探しをしているような状況です。
様々なプロジェクトがありますが、特に、オーストラリアの「イクシスLNG」は重要プロジェクトとして、
決算説明資料の中でも、再三触れられてきました。
また、中期経営計画の中で、以下の3点を重点項目として置いています。
- コアエリアへの選択と集中
- 天然ガスシフト
- 強靭化とクリーン化を一体で推進し、クリーンなエネルギーの安定供給を目指す
近年は、「コアエリアの設定」として、以下5つの地域に経営資源を集中しています。
北米・南米が対象外なのは、意外なところです。
世界の中で、最も大きな売上を占めるのは、実はアブダビ地域です。
ここで、売上高は全体の45%、営業利益は70%ほどをたたき出しています。
2.ネットゼロ5分野
タイトルだけ見ると、何のこと?といった感じでしょうか。
この「ネットゼロ」というのは、脱炭素に向けた次世代型の資源をさします。
同社では大きくこの5つに分類しています。
- 水素・アンモニア
- 石油・天然ガス分野のCO₂低減(CCUS)
- 再生エネルギー
- カーボンリサイクル等
- 森林保全
現状、売上貢献はまだほぼ無いです。
ですが、2030年までに1兆円もの資金投入をすることで、全社のキャッシュフローの1割を創出する狙いです。
株式会社INPEX/インペックスの年収
結論から言うと、同社の平均年収は非常に高いです。
まず、会社四季報にある平均年収を見ると、907万円となっています(2021年12月時点)。
平均でこれはすごいですね。
また、従業員の口コミが閲覧できるサイト「openwork」というサイトがあります。
これによると、同サイトに投稿した従業員56人の平均年収は、790万円となっています。
職種ごとの内訳は写真のとおりです。
四季報との年収差ですが、これは、投稿している層が比較的若い社員が多いとみられるためです。
裏を返すと、若い社員でもこれだけの年収をもらっているとも言えます。
株式会社INPEXの配当
同社は「中期経営計画 2018 - 2022」での還元方針にて、下記を発表していました。
- 配当性向30%以上
- 業績の成長に応じて段階的に株主還元を強化
(※配当性向=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益)
上記だけでも手厚い配当性向ですが、「中期経営計画2022-2024」では、さらに手厚い方針を出しています。
- 総還元性向 40%以上を目途
- 1株当たりの年間配当金の下限を30円に設定
これにより、安定的な配当を基本とし、業績の成長に応じた株主還元の強化に取り組む方針としています。
株式会社INPEX/インペックスの決算内容
同社は直近では、2022年5月11日、2022年12月期の第1四半期決算を発表しました。
詳細は以下の表のとおりですが、ポイントまとめるとこうなります。
- 原油売上高:前期比+103.7%=2倍以上の成長。全体売り上げの7割を占める。
- 天然ガス売上高:前期比+91.6%=約2倍の成長。
- その他売上高:前期比+32.4%の成長
今回すごいのは、まだ第1四半期にもかかわらず、通期業績予想を「上方修正」してきました。
こちらの写真です。
なぜINPEX/インペックスの株価が上昇を続けているのか?
決算内容からももうお気づきかもしれませんが、結論から言うと、以下の2点です。
- 油価の急上昇
- 円安による為替影響
詳しく解説していきます。
1.油化の急上昇
こちらのグラフをご覧ください。
2020年から緩やかに上昇していた原油価格が、2022年に入り急騰して、1ドル100bblを突破しました。
この要因は、米国の金融緩和政策と、ロシア・ウクライナ紛争の影響です。
2.円安による為替影響
この円安/ドル高の要因も、米国の金融緩和政策と、ロシア・ウクライナ紛争の影響です。
この「①原油価格高騰」「②円安」は、どちらもINPEXに好影響をもたらします。
当初の業績予想作成時に、会社側が写真上部の原油価格、為替の前提を置いていましたが、
最近の情勢を踏まえて、業績予想修正時に前提も見直してきています。
INPEX/インペックスの今後の将来性は?
今後の将来性を見るうえでは、同社の業績推移(ファンダメンタル)がどのようになるかを考慮すべきです。
そこで、論点となるポイントを整理してみました。論点はライトなテーマから順に書いています。
- 新規事業
- 既存事業
- 原油価格と為替
1.新規事業の将来性
まず新規事業=ネットゼロ5事業は、総合商社や電力会社等も既に参入している領域です。
ここがどのぐらい優位性があるのかがポイントとなります。
ですが、この新規事業は直近はあまり気にする必要はありません。
理由は先ほど触れた通り「2030年にキャッシュフローの1割を創出」とありました。
ゆえに、だいぶ長期の話題である点と、全体の割合からすると小さい点からです。
2.既存事業の将来性
次に既存事業ですが、「案件創出と運営が今後も安定的にできるか?」が、ポイントとなります。
このヒントを探るために、同社の有価証券報告書をのぞいてみましょう。
なぜなら、この報告書の中には「事業等のリスク」と言う項目があり、同社が現状把握しているリスクを洗い出しています。
https://www.inpex.co.jp/ir/library/pdf/securities/securities20220328.pdf
2022年3月期の有価証券報告書を見ると、P22~31と、実に10ページもリスク説明に割いています。
ここまでページ数が多い会社もそうそうありません。
以下に既存事業にまつわるリスクを記載しました。
が、ありすぎるため、これを一言で要約すると「減損リスク」と言えます。
「減損」とは、保有している固定資産に係る会計上の問題です。
その資産が本来生むものとされていた価値が、何らかの原因によって失われてしまう可能性を指します。
監査法人がその減損判定をしますが、これに該当すると、結果巨額の損失を計上することとなります。
INPEXのB/S(バランスシート)を見ると、機械装置を中心に2兆円以上もの有形固定資産を持っています。
このあたりは、一度何かが起きると、大きなリスクになり得るでしょう。
(単位:百万円)
【記載された主なリスク】
- 災害・事故・システム障害等のリスク
- 探鉱・開発・生産に成功しないリスク
- 生産量の特定地域及び鉱区への依存度
- 契約期限等
- 埋蔵量の変動の可能性
- 共同事業
- 石油・天然ガス開発事業には巨額の資金が必要となり、資金回収までの期間も長い点
- 将来の廃鉱に関するリスク 、等
3.原油価格と為替のゆくえ
原油価格と為替。
最も難しいテーマですが、「今後どのように動くのか?」がポイントです。
そもそも、この2つは最近なぜ動いたのか?ですが、端的に言うと「米国の金融緩和」と「ロシア・ウクライナ問題」です。
だとすると、この2つの問題が落ちつけば、基本路線としては以前の状況に戻ると考えても、おかしくはないです。
前者の金融緩和は、現在おおむね流れが見えてきて、ある程度織り込まれている状況にあります。
一方で、後者はまだまだ終わりが見えないが、長期にわたるとはなかなか考えづらいです。
なぜなら、ロシアから世界の大手企業が次々と撤退するなど、それぞれの国の経済にすでに相当なダメージがある点と、
戦争を続けることで多額の資金が必要になる点から、長期戦は難しいと考えます。
ゆえに上記から、原油高と円安は、徐々に以前の落ち着きを見せる可能性があると考えます。
その場合、INPEX社の業績にはネガティブに働く可能性があると考えます。
社員からみた同社の将来性
また、別の切り口として、社員から見た同社の将来性を、openworkから拾ってみました。
多かった声としては以下の通りです。
- 権益が何十年単位であるため、まだまだ安定。
- 脱炭素時代により将来に不安はあるが、石炭がすぐに無くなるわけではない。
- 政府関連企業であるため、社内体質が非常に古い。
- 管理職になるのに何十年もかかる。また、平社員だとチャレンジングな仕事ができず、実力がつかない。
総括すると、ビジネス観点ではまだまだ安定している一方、従業員の観点では面白みに欠ける、優秀層の流出が懸念、といったところでしょうか。
株式会社INPEX/インペックスの格付けレーティング
そうそうたる証券会社が格付けレーティングに名前を連ねています。
しかも、1月の大和証券以外で悪い評価は無く、
買いor目標株価引き上げ、となっており、同社への期待の高さがうかがえます。
とはいえ、グロース銘柄のように、株価が2倍3倍になることまでは予見されていないため、
バリュー株として配当収入もあわせて考えることが必要です。
【最後に】
今回のINPEX/インペックス社の特集、いかがでしたでしょうか?
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