まずは、レノバの直近1年間の株価チャートをご覧ください。
【はじめに】
レノバは、2021年の年末に株価が大きく急落しました。
2022年に入ってからは徐々にですが、株価が上昇してきています。
- 同社はこの期間どんなことが起きたのでしょうか?
- そして今後の将来性はどうなのでしょうか?
このブログでは、そんな疑問を一気に解決いたします。ぜひ最後までお読みください。
レノバ Youtube動画のご紹介
ちなみに、エネルギー関連企業として、以下2社の記事でも解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
【このブログの筆者ご紹介】
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【目次】
レノバ株式会社について
レノバ株式会社の企業情報
本社所在地 | 東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン |
業種分類 | 電気・ガス業 |
設立年月日 | 2000年5月 |
上場年月日 | 2017年2月 |
決算 | 3月末日 |
従業員数(連結) | 302人 |
レノバ株式会社の事業内容
レノバは以下の事業に取り組む会社です。
・再生可能エネルギー市場におけるリーディングカンパニー。
・日本とアジアにおける再生可能エネルギーのマルチ電源開発・運営に特化した日本で唯一の独立系上場会社。
まず、レノバの土俵である「再生可能エネルギー」は、2011年の東日本大震災を契機に、急展開を迎えました。
原発の抑制の声が高まったこともあり、2012年の再生可能エネルギー特別措置法(FIT法)の施行以降、再生可能エネルギー市場にとって、旨味のある状況ができました。
その波に乗って、レノバはこれまで成長してきています。
当初主力であったのは太陽光発電でした。ですが売電単価の減少に伴い、近年レノバは多様な再生可能エネルギーを扱っています(以下参照)。
レノバ株式会社の外部市場環境
最近では、政府の第6次エネルギー基本計画において、総発電電力量に占める再生可能エネルギーの比率を2030年度までに36%~38%程度に高めることを目標として掲げています。
また、基本政策分科会においては、「2050年目標として、再生可能エネルギーの比率50-60%を参考値」とする整理がなされています。
中でも洋上風力は、官民協議会において、「2030年までに1,000万kW、2040年までに3,000万kW~4,500万kWの案件を形成する」との導入目標も明示されました。
レノバの上場/IPO
同社は、このような経緯でこれまで株式上場しています。
設立から17年かかっての上場であり、苦労の跡がみてとれます。
- 2000年:創業
- 2017年:東証マザーズ上場(現在のグロース市場に相当)
- 2018年:東証一部へ昇格(現在のプライム市場に相当)
上場時の時価総額(初値)は、20,476 百万円でした。
レノバの株価関連情報/株価チャート(2022年7月4日時点)
まずは、株価関連情報です。
割高・割安を計る指標になる「PER」は、67.9倍となっています。
時価総額 | 197,242百万円 |
発行済株式数 | 78,960,100株 |
配当利回り(会社予想) | 0.00% |
1株配当(会社予想) | 0.00 |
PER(会社予想) | (連)67.9倍 |
PBR(実績) | (連)6.15倍 |
EPS(会社予想) | (連)36.93 |
BPS(実績) | (連)406.08 |
最低購入代金 | 249,800 |
単元株数 | 100株 |
年初来高値 | 2,706 |
年初来安値 | 1,271 |
(出典:Yahooファイナンス)
このPERの割高・割安感を同業他社と比べてみましょう。
こちらの表は、株探にて「再生可能エネルギー」のテーマに属する上場企業を、PERが高い順に並べたものです。
1位のイメージワン社は、再生可能エネルギーをメイン事業としているわけではありません。
ゆえに、レノバが実質的に1位となります。
ただ、PERが高いことは決してマイナス面だけでなく、同社に対する成長期待がそれだけ高いものであることの裏返し、でもあります。
レノバの平均年収
同社の平均年収は、会社四季報によると「918万円」となっています。
激務とも言われている同社ですが、従業員が連結302名の企業で、この平均年収は高いですよね。
次に、従業員の口コミが閲覧できるサイト「openwork」というサイトがあります。
これによると、6件だけ給与の口コミがありましたが、個人ごとのばらつきは大きそうです。
一例を貼っておきます。
レノバの採用状況
同社は連結で、302名の社員数がいます。
エネルギー業界であることから、全従業員の半分以上は技術職が占めるのでは、と想定されます。
実際に、レノバの採用サイトを見ると、このように様々な職種を募集しています。
https://www.renovainc.com/recruit/recruit.html
このサイトから直接の応募もできますが、より合格確率をあげるには、以下のエージェントに相談した上で、応募することがオススメです。
無料なので、是非お気軽に利用してみてください。
・パーソルキャリア(画像クリックするとページが開きます)
なぜレノバの株価は急落したのか?
レノバは同社の中長期の成長を、「洋上風力発電事業」に託してしました。
しかし、2021年の年末、大きな事件が起こりました。
レノバを含む企業連合は、秋田県由利本荘市沖の洋上風力発電事業計画の公募に参加していましたが、政府は 三菱商事などの企業連合を選んだとの発表がありました。
レノバとしては、数年前から地元住民等関係者と、何度も関係構築をしてきただけに、まさかの「落選」という結果になりました。
このことが、単なる落選ととらえられただけではなく、「同社が並行して手掛けている洋上風力も受注ができないのではないか」、といった観測が飛び交いました。
結果、多くの証券会社が格下げを行い、翌日以降、一気に株価が急落しました。
また、証券アナリストの中には、気になる指摘がありました。
SBI証券の山崎慎一シニアアナリストは、「公募事業に選定されなかったことに加え、洋上風力の収益の想定を引き下げる必要に迫られる可能性が出てきた」と分析しています。
というのも、レノバが入札で想定していた発電の単価が、1キロワット時あたり11.99円だったことが要因です。
これは市場参加者が想定した水準を大きく下回っていたことになります。
これをうけて市場は、レノバの収益計画だけでなく、洋上風力の事業戦略そのものを見直す必要が高まったと受け止めました。
レノバの将来性はどうなのか?
結論から言うと、同社の将来性は「比較的明るい」と想定しています。
理由はおおきく2点あります。
①政府の再生エネルギー方針
まず、先にあげたように、政府の方針として再生エネルギー比率を約10年で倍増させるという、アグレッシブな目標があります。
・2020年度:19.8%(実績)
・2030年度:36〜38%(目標)
つまり、市場が拡大するため、レノバにとってはこれまで以上に事業拡大するチャンスがあります。
②洋上風力発電の新たな公募ルールの制定
つぎに、先に触れたように、洋上風力の入札では苦い経験しているレノバですが、最近、同社にとって良いニュースがありました。
内容は、経済産業省と国土交通省が洋上風力発電に関する新たな公募ルール案をまとめた、というものです。
- 複数の海域で同時に事業者を募る場合、特定の企業連合がすべて落札するのを防ぐ仕組みとする。
- 運転開始時期が早い提案への評価なども高めていく。
これが実現されると、一定量の案件は受注できる見込みがたつため、同社の成長性が促進されるでしょう。
なぜなら、こんな流れがより生まれるのではないか、と考えられるからです。
・政府としては、再生エネルギーをとにかく普及させたい。
・再生エネルギーを大々的に運用できる事業者は、限りがある。
・レノバにも多数のチャンスがまわってくる。
こうした2点から、レノバの将来性は比較的明るいです。
レノバのアナリストカバレッジ
レノバの格付けレーティング
アナリスト・カバレッジが多数いるため、格付けレーティングも多様です。
大半は中立・2を、一部は売り・3をつけている印象です。
やはり、巨額の設備投資と、洋上風力の受注がうまくいかなかった点が影響していそうです。
【最後に】
今回のレノバの特集、いかがでしたでしょうか?
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