株式投資未経験者は、「少ない金額からスタートしたい」と考える人が多いでしょう。しかし「少額投資なんて意味がない」とも聞きますね。
実は、少額投資に意味がないと考える人には、長期間で利益を求める傾向が。もしあなたが長期的な資産運用を考えているなら、少額投資の意味はあります。
本記事では、手軽に投資をはじめられる方法を紹介。「資産運用に興味があるけれど、勉強するのは面倒」という人におすすめの投資術にも触れていきます。
「リスクが怖くて投資をはじめられない」という方は、ぜひ最後まで読んで投資方法を選ぶ参考にしてください。
もくじ
- 「少額投資は意味がない」という人の考え方
- 少額投資をはじめるならミニ株がおすすめ!
- 少額投資のメリット|資金運用のイロハを学べる
- 少額投資のデメリット|一攫千金は狙えない
- 勉強が苦手な人には「ほったらかし投資」という選択もある
- お金は育てる時代!未経験者は株式の少額投資からはじめよう
「少額投資は意味がない」という人の考え方
少額投資に意味がないといっている人には以下の特徴があります。
- 莫大な金額を投資できる
- なるべく早く利益がほしい
少額からおこなう投資は、短期間で多額の利益を求めている人にとっては意味がないと感じます。
また「投資するよりも仕事で稼いだ方が、即金性は高い」という考え方もあります。「自己投資にお金を使う方が有意義だ」と考える人もいるでしょう。
多額の利益を見込めない
小額投資は一度に見込める利益が少ないため、意味がないと考える人がいます。投資する意味が見いだせないと感じる人もいるようです。
たしかに少額投資は、一度の投資ですぐに莫大なお金は手に入りません。しかし、長期的な視点考えると安定的です。
預金口座にお金を預けているだけの状態よりも、利益が期待できます。
少額投資は、コツコツとお金を増やしたい方、将来のためにお金を増やしたい初心者の方に向いている資産運用です。
仕事で稼いだほうがお金になる
「少額投資するよりも、働いて稼いだ方が早い」という考え方があります。
たとえば、利回りが3%の場合で考えてみましょう。
利回り | 購入した年の投資額 | 10年後 | 10年間の利益 |
3% | 120万円 | 140万円 | 20万円 |
給与から毎月1万円を捻出して投資をはじめたとしても、10年間で20万円ほどの増加しか見込めません。たしかに、少額投資よりも働いた方が稼げるかもしれませんね。
しかし、現在は大手企業でも倒産する時代。今後は何が起こるかわかりません。「正規雇用だから安定している」と思っていても、会社が傾く可能性はゼロとはいえないでしょう。
働きながら少額でも投資することで、いざというときのために備えられたなら、金銭的な余裕が生まれ心の安定につながります。
自己投資のほうが自分のためになる
毎日株価をチェックして過ごすより、自分がスキルアップをすれば、結果的に多くの稼ぎを得られるという考え方です。
たとえば、以下のような考え方があります。
- 語学を学んで海外で活躍
- 資格を得てキャリアアップ
たしかに自分の能力を高める自己投資も、投資の1つです。
少額で購入した株価を毎日ちまちまとチェックして過ごすくらいなら、自分のスキルを高めて収入を増やすことに全力を注いだ方が効率的かもしれません。
しかし、経験ととらえるなら少額投資も自己投資の一環です。自分のスキルアップと併せて少額投資をはじめれば、あなたの能力とともに資金を増やす知識も身につきます。
少額投資をはじめるならミニ株がおすすめ!
少額投資は一度に多額の利益が見込めないから意味がないと考えているなら、別の視点から考えてみましょう。
たとえば1株から購入できるミニ株(単元未満株)。コツコツと投資を継続することで、企業の配当金も狙えます。
さらに複数の株を購入する分散投資を取り入れると、リスクの低減も可能です。
ミニ株(単元未満株)なら1株から購入できる
ミニ株は投資の予算が少なくてもはじめられます。株は通常100株ごとに購入するものですが、1株から購入できることがメリットです。
少額で済むため、生活費や家計を圧迫することなく投資がはじめられます。なかには1株数百円の株もあり、気軽に開始できます。
配当金がもらえる
配当金とは、企業の業績に応じて株主に分配されるお金のことです。
ミニ株であっても、株主は購入した株の数に応じて配当金がもらえます。ただし、企業によっては株主優待を受けられないケースもあるため、購入前にチェックしておきましょう。
分散投資できる
1つの銘柄にあてる金額が少ないため、複数の銘柄を購入するとリスクを分散できます。
たとえば、あなたがAの企業とBの企業の株を少額で購入したとします。もしAの企業の株価が下がっても、Bの企業の株価が上昇しているなら、総体的に考えると資金を相殺できるのです。
このように、分散投資を取り入れやすいこともミニ株のメリット。ミニ株は、小分けにした株を少額で購入するイメージです。
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少額投資のメリット|資金運用のイロハを学べる
少額投資のおもなメリットは以下のとおりです。
- リスクが少ない
- 投資の知識と経験を蓄えられる
少額投資は文字どおり少額ではじめるため、利益よりリスク低減を重視する方に向いている資産運用です。
また複数の投資先をもつことで、マネジメントスキルの向上にも役立ちます。
少額投資のデメリット|一攫千金は狙えない
少額投資のデメリットは、瞬発的に多額の利益を見込めないことです。
少額投資には、人によって向き不向きがあります。前述のとおり、一度の投資で莫大な金額を稼ぎたい人は「少額投資は意味がない」と考える傾向があるでしょう。
一方で少額投資が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 投資に興味がある初心者
- 多額の資金を用意できない人
少額投資は、少しずつ時間をかけながらお金を育てたい人に向いています。
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勉強が面倒な人には「ほったらかし投資」という選択もある
「株式投資はなんだか難しそう」だと考え、なかなか開始できない方は多いのではないでしょうか。
もしあなたが、考えたり調べたりすることが面倒なら、ほったらかす資産運用術がおすすめです。その名もほったらかし投資。
ほったらかし投資とは、株式などの収益を生む資産を買ってから、手をかけずにほったらかしてお金を増やす投資です。
ほったらかし投資には、ポイント投資やおつり投資などの方法があります。数千円からスタートできるため、気負わずにはじめられますよ。
銀行は金利が低いため、仮に預金口座に入金してほったらかしても、お金は思うように増えません。
ほったらかし投資なら、普通預金口座に貯金するよりも、利回りが期待できます。
ポイント投資
クレジットカードのポイントを投資にまわす方法です。
日頃のショッピングで付与されたポイントなら、自分のお金を使いません。そのため、リスクがないに等しいといえます。
ポイント投資できるサービスには、以下のものが挙げられます。
たとえばLINEポイントは、スタンプやアプリの着せ替えなどを購入する際、LINE Payを経由して支払うことで入手できるポイントです。LINE証券の口座をつくり、株取引のための入金をポイントでおこなえます。
また楽天ポイントを利用できる楽天証券は、投資先が豊富です。投資信託やバイナリーオプションなども選べます。
バイナリーオプションとは、購入する株価が上昇するか下落するかを選択する投資方法です。あらかじめ指定された期間内に予想が当たると利益になり、外れたら損失になります。
Tポイントであれば、株だけでなく、投資信託、FX、仮想通貨など、自分にぴったりのポイント投資が可能です。
おつり投資
日頃のショッピングで発生する、おつりを利用して投資する方法です。
おつり投資の仕組みは、以下のとおりです。
- クレジットカード・電子マネーをおつりアプリに登録
- おつりの金額を設定
- ショッピング
- 月に一度、合算されたおつりが口座から引き落とされる
- おつりが投資資金として使われる
おつり投資のサービスが利用できる代表的なアプリは、トラノコとマメタスです。
トラノコは、おつり5円から1円ごとに投資できるアプリです。ファンドを選ぶだけで分散投資できます。
家計簿アプリのZaim、マネーフォワードとIDを連携しているため、日頃からこれらの家計簿アプリを使っている方におすすめです。
マメタスは、ロボットアドバイザーによる資産運用が可能です。リスクの許容度診断をおこない、あなたに合った投資にチャレンジできます。
おつり投資には、運営手数料や月額費用がかかりますが、手間を省いて資産運用をはじめられます。どうしても株式投資の勉強が難しくて面倒なら、現金を使用しない投資方法からはじめてみてはいかがでしょう?
お金は育てる時代!未経験者は株式の少額投資からはじめよう
少額投資は意味がないものではありません。知識を蓄えながらコツコツと資産運用をはじめられる少額投資は、投資の未経験者にぴったり。
たしかに少額投資は、短期で大きな利益は見込めません。しかし、通常の株取引よりも低リスク。預金口座にお金をためこんでいるよりも、その利回りから資産を増やせることも魅力の1つです。
あなたが将来を考えて資産を増やしたいなら、最初は少額からはじめましょう。初心者には、ミニ株の投資がおすすめです。
どうしても投資のリスクが不安なら、ポイント投資やおつり投資からはじめてみませんか。手元にあるお金を使わないので、仮に損をしても大きな失敗になりません。
現代は、お金を育てる時代です。さっそくリスクが低い少額投資で、あなたに合った資産運用を楽しみましょう!