【はじめに・こんなお悩み/疑問ありませんか?】
株式投資や投資信託を検討している方の中には、
「日本株よりも安定して上昇している米国株に注目している」
という声が少なくありません。
その一方で、
- 「米国株の情報が少なくて困っている」
- 「米国株の決算スケジュールや決算資料の見方・調べ方が分からない」
- 「米国株をはじめたいけれど、どの銘柄を選ぶべきか、決めかねている」
といった悩みも聞かれます。
今回は、このようなお悩みや疑問に応えるべく、米国株の決算資料を分析する3つのメリット、決算スケジュールや決算資料の見方・分析方法、おすすめ銘柄についてまとめました。
米国株決算を分析して、着実に資産を育てたい方のために、くわしく解説いたします!
【目次】
- 米国株決算を分析するべき3つのメリット
- メリット1:成長している企業に出会える
- メリット2:米国株の動きをしっかり追うことができる
- メリット3:世界全体の状況を把握できる
- 米国株決算のスケジュールはどこで確認できる?
- 米国株決算の分析はプレスリリースをチェック!
- ープレスリリースの本文を読むことも大切
- 米国株企業のプレスリリースを分析する方法 ~決算はどこを見れば良いのか?
- ーコンセンサス予想と実績値の乖離も重要
- 米国株の決算スケジュールはどこで見られる?
- ー米国株の決算スケジュールの確認方法
- はじめて米国株を購入する方におすすめの商品!
- まとめ ~米国株の決算を理解できるようになるだけで大きなアドバンテージになる
米国株決算を分析するべき3つのメリット
株価が上昇し続けている、大きな配当が期待できる、少額からでも投資できるなど、さまざまな面で注目を集める米国株。
そんな米国株への投資で役立つのが、米国株決算の分析です。
知って得られる、嬉しい3つのメリットをまずはみてみましょう。
「メリット1:成長している企業に出会える」
米国株は、上場企業や投資家の数が非常に多い市場です。
そのため、ていねいに分析すればするほど、成長している企業に出会いやすくなります。
上手に投資先を選べば、驚くほどの急成長を遂げる例が少なくありません。
一例としてこちらをご覧ください。
(出典:auカブコム証券)
有名な比較ですが、米国を代表する株価指数の一つ「NYダウ」と、日本を代表する株価指数の一つ「日経平均株価」の推移を比較した表です。
圧倒的にNYダウが伸びていることがよく分かります。
個別企業を比較しても、同じような結果が得られます。
米国のマクドナルドと、日本のマクドナルドを比べると、差が歴然です。
このように、株価上昇の期待が高い企業を探しているなら、米国株決算に目を向けてみましょう。
「メリット2:米国株の動きをしっかり追うことができる」
米国株は、保有している投資家が多いこともあり、流動性が高い市場です。
決算を境に株価が急上昇したり、急落したりするケースが多いため、定期的な分析が欠かせません。
「米国株を検討しているけれど、急落が怖いから迷っている」という方も、決算の分析ができるようになれば、リスクを低減できます。
リスクを避けたい方は、この記事の最後で「できるだけリスクを回避しながら、利益を目指せるおすすめ商品」を紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
「メリット3:世界全体の状況を把握できる」
米国株決算の影響は、アメリカだけでなく世界中に及びます。
決算の内容によっては、世界中の関連業種の株価に影響を与えるでしょう。
米国企業先行で、地球全体が動いていると言っても過言ではありません。
米国がどのくらい株式市場に影響を及ぼしているかですが、こちらの円グラフを見てみましょう。
これは世界の取引所別の時価総額シェアです。
米国の市場であるNYSEとNASDAQを足すと、42.7%ものシェアとなり、全体の約半分を米国が占めています。
(出典:水戸証券)
世界最大の経済市場である米国株の決算内容に目を向ければ、世界中の動きを理解できます。
投資面で大いに生かせる知識ですので、米国株の決算状況にはつねに目を光らせておきましょう。
米国企業の決算はプレスリリースを参考にすべき
米国株決算を分析するには、決算のスケジュールを知る必要があります。
「海外企業のサイトをチェックするのは大変そう」そんな風に考えているかもしれませんが、安心してください。
米国株の決算スケジュールは、日本国内のネット証券サイトで確認できます。
米国の決算発表は日本と同じ1年に4回。
第1四半期~第4四半期(本決算)の流れになっています。
大手証券会社サイトを掲載しますので、ご活用ください。
- マーケット|SBI証券 (sbisec.co.jp)
- 米国株式決算カレンダー/マネックス証券 (monex.co.jp)
- 外国株式決算カレンダー | マーケット情報 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
日本語でチェックできる非常に便利なネット証券情報ですが、時期を覚えておかないと、決算時期が過ぎてしまう可能性もあります。
このようなミスを防ぐなら、「Google Finance」を利用しましょう。
気になる銘柄をフォローしておけば、対象銘柄の決算予定日が近づいたタイミングで、トップページに表示が出ます。
私も利用している非常に便利な機能です。
くわしい使い方は、こちらの記事で紹介しています。
ぜひ合わせて、チェックしてみてください。
米国株決算の分析はプレスリリースをチェック!
所有している株式や投資信託。
購入しようか迷っている企業の決算時期が分かったら、会社のプレスリリースを分析に役立てましょう。
プレスリリースは、このような方法で情報収集できます。
難易度 | 情報量 | 料金 | |
1.会社ホームページ | 高 (基本すべて英語) |
多 | 無料 |
2.株式情報サイト (例.株探 米国株) |
低 | 中 (主に業績数値) |
有料 |
3.証券口座 | 低 | 中 (主に業績数値) |
無料 |
内容の分かりやすさは証券口座→株式情報サイト→企業のホームページです。
それぞれ違った情報があるため、目的に応じて使い分けましょう。
1.会社ホームページ経由のプレスリリース
企業のプレスリリースは、IRページやWeb検索で確認できます。
海外サイトのプレスリリースを分析する方法は、この後くわしく紹介いたします。
企業HPは情報量が非常に多く、業績数値だけでなくCEOのコメントや定性的情報など、幅広いデータが得られます。
決算説明会資料が見たい場合は、「ティッカー名(シンボルとも呼ばれる銘柄識別記号)+Earnings call script」というワードで検索してみましょう。
2.株式サイト経由
米国株のプレスリリース情報源として有名なのが、「株探 米国株」というサイトです。
日本語サイトなので見やすく。業績数値は無料で閲覧できます。
業績数値以外の情報は有料です。必要な場合は登録の上、利用しましょう。
3.証券口座経由
証券会社経由のプレスリリースは、松井証券、LINE証券、SBI証券、マネックス証券など、各証券口座のアプリやサイトから閲覧できます。
ほとんどが日本語で開設されているため、英語ができなくても情報を集められ便利です。
業績数値が中心ですが、数値がグラフ化されるアプリがあるなど、日々アップデートされています
証券口座経由のプレスリリースを利用できるのは、基本的に証券口座を開設している人のみです。
まだ口座を持っていない方は、開設からスタートしてみましょう。
どこで解説しようか迷っている方は、お得なキャンペーンを開催中のLINE証券。
老舗で安心の松井証券がおすすめです。
(下記画像をクリックすると、サイトにアクセスできます)
・LINE証券
・松井証券
プレスリリースではどこを見れば良い?
米国株決算の分析には、情報量の多い海外企業サイトのプレスリリースが欠かせません。
「英語のプレスリリースを読むなんて難しそう」。そう不安になるかもしれませんが、重要な単語だけ覚えておけば問題ありません。
具体的には、この3項目をチェックしましょう。
- 【Revenue】売上
- 【Earnings Per Share(EPS)】一株当たり利益
- 【outlook】業績見通し ※プレスリリースの後半に載っている
特に注視して分析したいのが「outlook」に記載されている数字です。
これはコンセンサス予想(アナリスト予想)といって、予想と実績がどれくらい乖離しているのかの指標になります。
コンセンサス予想は米国株動向において、非常に重要な要素です。
といっても難しい知識は必要ありません。
基本的には、コンセンサス予想を実績値がすべて上回っていれば、株価が上昇。
実績値が少しでも上回っていない場合は、株価が下落すると覚えておきましょう。
アナリストが分析したEPS(一株当たり利益)や、売上高予想の数値を超えられない場合、失望売りにつながります。
決算発表後は、このような影響を受けて、株価が瞬時に反応します。
ですが、これらはコンセンサス予想による初期反応です。
長い目で見れば、上昇に転じるケースが多々ありますので、合わせて売るのではなく、判断基準を決めておきましょう。
アメリカでは、コンセンサス予想に比べて何パーセント乖離したら売り・買い、といったAI予測も登場しているそうです。
コンセンサス予想を実績値がすべて上回っていなければ売り。
コンセンサス予想と実績値がどのくらい乖離したら売り、といった自分の基準を決めておくと、迷わず取引を続けられます。
よりくわしい情報はプレスリリース本文を翻訳
【Revenue】売上
【Earnings Per Share(EPS)】一株当たり利益
【outlook】業績見通し
この3項目をチェックすれば、企業の動向をある程度把握できます。
ですが、よりくわしく米国株決算を分析するなら、プレスリリース本文にも目を向けてみましょう。
現在はGoogle翻訳などの精度が良くなっていますので、英語が読めなくても内容をかんたんに理解できます。
なぜこの売上・利益なのか。
どうしてコンセンサス予想と実績値が乖離している理由はなにか、など、数字の意味を知ることでより判断しやすくなります。
米国株の決算はどこを見れば良いのか?
決算書を見て財務状況を把握するという点では、日本の決算書も米国の決算書も変わりありません。大きな違いは日本語か英語か、それくらいです。
会計ルールの多少の違いはあれど、決算書で重要視すべきポイントも共通して限られています。
下記の点を抑えておけば、要点を掴めて全体像も見えるでしょう。
- 売上【Revenue】
- 営業利益【Operating Income】
- 当期純利益【Net income】
- 一株当たり利益【Earnings Per Share】
まずは要点を抑えつつ、他に気になるところは都度調べる方法をとれば、スムーズに頭の中に入り、理解しやすくなります。
はじめて米国株を購入する方におすすめの商品! ~「外貨建て投資信託」の購入~
「これから米国株投資をはじめたいけれど、できるだけリスクを減らしたい」
あなたがもしこれに当てはまるなら、外貨建て投資信託を購入してみても良いでしょう。
「外貨建て投資信託」は、下記からリスクを減らしたい向けの商品となっています。
- ドルが安い時に買い、ドルが高い時に売れば、運用益以外に為替差益が受けられる
- 海外の株式や債券に分散して投資するため、リスクを抑えられる
投資のため、商品によっては短期的な値動きが大きくなるケースもあります。
ですが、長期的にみればリスクを軽減できる可能性が高いでしょう。
さらに「NISA」や「つみたてNISA」の税優遇制度を利用すれば、売却益を非課税にできます。
「外貨建て投資信託」は、各証券会社で取り扱いがあります。
はじめての方は、「NISA」や「つみたてNISA」を利用して「外貨建て投資信託」を購入してみてはいかがでしょうか?
※リスクが少ない運用方法ですが、投資のため100%利益が出るとは限りません。ご自身で検討の上、ご判断ください。
まとめ ~米国株の決算を理解できると、大きなアドバンテージになる
米国株取引をかしこく進めるなら、米国株決算の分析が重要です。
証券会社や企業のプレスリリースから情報を読み解き、売り買いに最適な時期を見極めましょう。
よりリスクを低減するなら、分散投資できる米国株の投資信託がおすすめです。
興味のある銘柄、投資信託をみつけて、米国株投資デビューしてみてください。